(8)モノのデザインに入る前の下ごしらえ
デザインに入る前に【目標・チーム・行程】の3つを整理しておこう
ここまでで、モノづくりの目標となる製品コンセプトや、モノづくりのために必要な能力、モノづくりにおける三つの段階などについて解説しました。
実際にモノのデザインに入っていく前に、これらの【目標・チーム・行程】について十分に考えた上で、デザイナーやコーディネーターなど外部協力者に伝えられる形に整理しておきましょう。そのためのツールとして、下のようなワークシートをご用意しました。
左側の九つのマスは、モノづくりのために必要な三つの能力をタテの項目に、モノづくりにおける三つの段階をヨコの項目とする二元表です。この九つのマス全てにおいて、モノづくりのための仕事が生じます。その一例をシート中に薄く記載しています。
必ずしも、これらの全てに一流のプロに入ってもらう必要はありませんが、どこをおろそかにしても“商品”にはなりません。
まずは一番右の「製品コンセプト」、「事業イメージ」を考えるところから始めて、その左側の9つのマスにはどんな仕事が必要か。それを誰が、どのくらいの時間・おカネをかけてやっていくことになりそうかといったことを、まずは考えてみましょう。