(1)モノづくりのゴール
モノづくりのゴール=「ブランド化」=デザインのゴール
モノづくりのゴールとは何でしょう?
作り手と顧客、二人の登場人物をまじえて考えると、少しわかりやすくなりそうです。
「売れるモノをつくる」ことが目的なら、まずはお客さんに買ってもらえなければ話になりません。
売れるモノのストーリーは、そのお客さんがまず【①こんなの出たんだ!】と良い意味での驚きをもって、商品と出会うところから始まります。
そして【②価格に納得して買い】、それが作り手の利益を生むことで事業になっていきます。
さらにお客さんがその商品を使い込んでいくなかで良さを実感し【③「これはいい!」、「また買いたい」、「あの人にも勧めよう」、「○社はさすが!」とモノ・作り手に惚れ込んでくれる】ことが、実はモノづくりが目指すべきゴールなのではないでしょうか。
このような状態、すなわち他社に邪魔されることなく、ある程度の期間、利益の上がる事業を続けていくことができるようになることが「ブランド力が高い」状態です。
売れるモノをつくるなら、顧客が喜び、強いブランドを創れる商品づくりまでを目指しましょう。そして、その目標実現のための大きな力になるのがデザインです。