初めての製品デザイン開発に取り組む方と、それを支える皆さまのための


(2)作り手がやるべきこと

喜ばれるモノをちゃんと考え、つくり、伝えて、売る

 前ページのように考えると、作り手がまずやるべきことは【④顧客に喜ばれ、つくりやすく商売にもなるものをちゃんと考えて、ちゃんとつくる】ということに尽きます。
 また、せっかくつくった自慢のモノも、お客さんが知ってくれて「こんなの出たんだ!」と喜んでくれない限り、売れようがありません。つまり【⑤モノの良さを顧客に対して適切に伝える】ことも、作り手がやるべきとても大事な仕事だということになります。

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 作り手は得てして、自社製品の性能や中身に自信を持つあまり“モノの良さ”だけを強く訴えがちですが、それだけではお客さんには振り向いてもらえません。どんなお客さんの、本音ではどうありたいという潜在的な願望に対して、作っているモノがどうそれを実現できるのか、それを伝えることが大切です。