(3)モノづくりにデザインを入れることの効果や価値
デザインを上手に使うとこんな効果がある
モノの開発に積極的にデザイナーを入れることで、いろいろな効果があります。
まず、良いデザインがされたモノは、使い手・市場・バイヤーなど第三者の評価が良くなります。
そして、良いデザイナーが入ると商品開発を安心して進められるようになり、ものづくりの推進力となります。
さらに、良いデザイナーとモノを開発した経験は、依頼者にとってもかけがえのない財産になり、依頼企業自身の成長にもつながっていきます。
また、これからのモノづくり企業の生き残りは、価格や製品スペックで商品の優位性を作っていくことよりはむしろ、使い手に喜びを与えられる新しい世界観を持った製品を出せるかどうかにかかっています。そのためには、使い手の視点に立って、今までにない魅力や喜びを感じてもらえる製品を考え創り上げていく“デザイン”の考え方がますます重要になってくると考えられます。
デザインは、依頼企業の体質や商品・サービス、その構築のための思考方式などあらゆる経営資源を、使い手の視点に立ったモノにがらりと変えて、商品や企業そのものの価値を大きく高めていける可能性を持った、一つの思考方式でもあるのです。